東京綾瀬腎クリニック院長ブログ「おさだ新聞」

東京都葛飾区の東京綾瀬腎クリニック院長 長田しをり のブログです

「シャント」の自己管理について

こんにちは!
「シャント」の自己管理についてです。

血液透析毎に安全に使用するルートには、古くからシャントとまとめて言われてきました。これは、ご自身の動脈と静脈を体内に手術でつないだ内シャントと、つなげる静脈に乏しい方の場合は人工血管を移植していただいている場合があります。また、四肢の人工血管も困難な場合や、心機能が良くない場合には、長期留置カテーテルを利用いただいくこともあります。これらをひっくるめてバスキュラーアクセスと言われます。

いずれも、まずは清潔が肝腎要めです。

表皮には、どなたにも雑菌が普通に存在しています。これがシャントから体内に入ると血流に乗って全身に回り、菌血症という命に関わる重篤な状態に陥ることがあります。さらに心臓の弁やカテーテル・人工血管といった異物にくっついて、心臓の弁を壊して人工弁に取り替え手術が必要になったり、人工血管やカテーテルを取り除いて新たに挿入する手術が必要だったりします。

ですので、針を刺す部分は、直前に、まず石鹸で表面をよく洗ってから透析ベッドへお上がりください。その上で消毒をするのが効果があります。
また、透析後に浴槽に浸からないようお願いします。

長期留置カテーテルにおいては、透析のときに消毒処置やキャップの交換を行っていますが、日頃より出口部がきれいに滅菌テープ保護されているようご確認いただき、出口部の赤み、膿み、発熱などあれば速攻でご連絡ください。

シャントの血管に痛みがないか、周りが赤くないか、音はいつもと変わらないかを常日頃からご自身で観察していただくのが大切です。

異変を感じたら全くご遠慮なく、透析に行く時まで置いておかずに私共にご連絡くださいね。診察の上、必要な検査やご加療をご案内します。何もなければ儲けものです。

皆さま方ご自身の日常の注意で、感染症や閉塞を早期発見し、より安全に暮らしましょう。